1.事案の概要
サービス業を営む従業員数約200名の顧問契約を締結している会社様から、成績不良、遅刻や欠勤、上司に反発する、人の悪口を社内で平気で吹聴するなどの問題行動を繰り返す精神的に不安定な従業員について、今後の対応を相談いただいた事例です。
2.ご相談時の課題
会社は他の従業員からの要請もあり、その従業員の退職も検討していましたが、解雇にするような大きな違反行為等はありませんでした。ただ、上記の問題行為は既に3年以上も続いており、課長をはじめとし、部署内は大変疲弊していました。
3.当事務所の対応
まずは、該当社員の問題行為を洗い出して管理職が該当社員と面談をし、2カ月の期限を設けて改善を求める改善指導書を発行しました。これまでの口頭による指導と異なり、期限を設け、書面を発行した指導をすることで課題やプロセスの証拠化に努めました。その後、2か月後に改善がみられない面があったため、再度面談を行い、遅刻や欠勤など就業規則上の服務規律違反について戒告の懲戒処分を行いました。
4.解決結果
該当社員は当初は反発していましたが、課題を明確化・書面化して継続指導することで、改善がみられるどころか段々嫌気がさしたのか、転職時に不利になると捉えたのか、戒告処分から1週間後に退職願を提出してきました。業務指導で改善が見られなかったのは残念でしたが、結果として部署内の秩序やモチベーション、クオリティをリカバリーすることになりました。
5.本件のポイント
問題社員の問題点を書面で発行することで明確化、見える化するとともに、定期面談での継続指導、期限付きの改善依頼など、明確なプロセスを踏むことで単なる口頭での改善指導に比べて課題に重みをもたせ、また後日紛争になった場合の証拠づくりにもなりました。
また、実務上中小企業では意外にもあまり実施されていない懲戒処分を実際に発動することで社内秩序維持の効果を図った点にあります。
6.顧問契約だからこそできた支援
問題社員の話は会社様から継続的にご相談を頂いていたので該当社員の性格、問題行動の中身を事前に把握した上で改題解決に即時着手できました。その後も、顧問契約により継続的に経過報告、助言を繰り返すことで、解雇等が難しい問題社員でしたが、その対応を適切に行うことができました。
問題社員にお悩みの経営者様がいらっしゃったら是非お気軽にご相談ください。
